α様は毒甘な恋がしたい



 「マネージャー大丈夫です。猛獣遣いの私が、雷斗を監視していますから」

 「優等生みたいな真面目顔で言われても、カザミもカザミで心配なんだよ」

 「私のことが心配とは?」

 「最近は危なっかしいじゃないか」

 「え?」

 「気が緩んでるっていうか。表情筋までダダ緩みしてるというか」

 「思い当たる節が全くありませんが」

 「数日前のダンスリハで、場みり完全無視した時あったろ? ほんとににカザミか? 紺色のかつらをつけた雷斗じゃないよな? って疑って、目をゴシゴシこすっちゃったぞ俺は」

 「ミスったイコール、なんで俺様なんだよ!」

 「あっ、あの時のことは忘れてください。帰ったら女神の微笑みに癒してもらえるんだなぁと、意識を妄想空間に飛ばしていましたので……って」