私の声に気づいたのか、先生が私の方を向く。 そして私を見るなり、こっちに走ってきた。 「おまっ…、 走んなくていーから! 雪積もってて滑るんだから 転ぶだろ!?」 ただでさえお前ドジなんだから、と言って 私の頭に ぽん と手をのせた。