不満に思うことはありすぎるけど、ついに恐怖から解放される日が来たかもしれないと思うと、天国でも地獄でも私には関係ないほどの喜びが溢れる。 「でも、釜茹で地獄だよな…」 あのおじさん二人の手によって大きな釜でグツグツされるのを想像して、少し身震いした。 これは交渉したほうが良さそうだ。 床から体を離すと、あの世でも痛みの度合いは変わらないみたいで、鈍痛が全身に響く。 何とか体を起こして、おじさんたちを呼び止めた。