私の返事に笑顔を見せたおじさんは、ちょっと待っててと言って私の前をばたばた動き出した。 「お待たせ。これはあんたにあげる。俺の使わなくなったので悪いけど」 戻ってきた手には、もこもこの黒の上着とおじさんが被っている深緑色のお揃いの帽子が握られていた。