寝室のクローゼットから、そろそろ出そうと思っていたブランケットを引っ張り出してリビングに戻ると、待てなかったようでソファの上で体を小さくまとめていた。



自分で自分を守っているような体勢で、力を入れて寝転んでいて、ブランケットをかけてあげると起きずに体だけが震えた。





無意識に体が自分を守ろうとしているのか、少女の体は頻繁に震える。



虐待って本当にあるんだと胸が苦しくなって、少女の背中をブランケットの上からさすると、震えは落ち着いていく。





「細いし小さいし…よく生きてたな」