謎の質問が終わると、ふくよかな体型の女の人が部屋に入ってきた。
私が十八歳になるまで、児童養護施設という場所で暮らすことになるらしく、その施設のお偉いさんだという。
「初めまして。名前を聞いても良いかしら?」
「平岡、優衣です」
「優衣ちゃんね。これからよろしく」
二年間、私はそこで暮らす。おじさんとは離れて。
取調室で見た、あの優しい笑顔が最後なんて絶対に嫌だ。
十八歳になったら、おじさんを探す。
あの家の場所は覚えてる。
絶対に会いにいく。
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