優しい犯罪





返事が来ないのは分かっているのに、名前を呼びたくなって小さく呟いた。




「あなたは、おじさんのことが好き?」


「…はい、好きです。おじさんのこと、大好き」


「それは…。男の人として好きってこと?」


「へ?どういうことですか?好きは好きです。褒められたり、頭を撫でられたり。抱きしめてもらうと、胸のとこが温かくて暗い気持ちを吸い取ってくれる。おじさんは、すごいです」





目を瞑って、抱きしめてもらった時を想像して、また心がポカポカした。


おじさんに会いたい。また抱きしめてほしい。

おいでって言ってほしい。