「…ごめんな。もっと優衣とあの家で過ごしたかったし、もっと教えたいこともあったけど。おじさん、そろそろ謝らないといけないみたいだから。

一つ約束して。優衣には、おじさんのことを忘れて過ごしてほしい。ちゃんとした、犯罪者じゃない人と暮らすんだ」





当たり前に、返事はない。


あの窓の向こうに本当に優衣が居るのかは、警察と優衣にしか分からない。

でも優衣がそこに居なくても、気持ちを言葉にできて優衣と離れる覚悟ができた。