優しい犯罪





「何か隠してる気がしたから、家の中と家の周りも念の為調べようってなって。ほんなら倉庫が外にあってな。開けたら、散らかってるわ臭いわで酷いもんやった…」




ただ散らかっているわけではなく、何かが何年もここで生活していた形跡があると。


俺が警察ならと予想していた、あの倉庫の異様な空間はやはり警察の目に止まった。




「両親に聞いたら、父親と娘が母親を庇い出してな。まぁ怪しいの他に何もないわな。母親の手も傷だらけやし、倉庫に誰かを住まわせてたけど逃げたんと違うかって直球で聞いたら、素直に頷きよったわ」




俺の前に広げられた捜査資料には、あの家の荒らされた場所や、優衣が住んでいた倉庫の写真が並んでいる。