「こちらに座ってください」 部屋の上座に通されて、パイプ椅子に腰掛ける。 すぐ戻ってくると言われて一人になると、逃げるつもりはないけどチャンスを伺っている人は逃げてしまえるなんて考えている間に、本当にすぐ戻ってきた。 でもさっきの人とは違う。 髪をやんわりとリーゼントにして茶色がかったサングラスをかけ、全身黒いスーツを着た人が分厚い資料を持って入ってきた。