「こんにちは、前田蓮斗さんですね。警察ですが、僕たちが来たことに心当たりはありますか?」


「…」


「窃盗、誘拐、監禁。これでどうですか?」


「…はい。心当たりはあります」


「ありがとうございます。ではお話を詳しく伺いたいので、一旦中に入らせて頂きます」





警察官たちとおじさんが何の話をしているのか、言葉が難しくていまいち理解ができなかったけど、終わりが近づいていることは分かった。


この家にこんなに要らないだろうという人数の警察官たちが、靴を脱いで家に上がってきた。




「この子が…一旦保護しますか」


「いや、まだ待とう。とりあえず家を見る」