優しい犯罪





両耳を塞いでしゃがみ込んでしまった。


包丁はすぐにまな板の上に置いた。

何も優衣を怖がらせるものは持っていないのに、俺が近づくと酷く怯える。




「優衣、落ち着いて。お母さんじゃないよ?おじさんだから」


「ごめんなさい…。殺さないで。お願い、もうしないから」