このお客様はカラーとカットを希望されてるため、先輩からシャンプーの指示が飛んだ。




基本、

昔のお客様以外はシャンプーをしない先輩。



私がシャンプーをしている間にもう1人お客様を掛け持ちするらしい。




一つの指示で2つ察しなくてはいけない…

シャンプーをしている間も、私は頭がフル回転だった。





仕事の速さだったり、技術に関しては尊敬する。



けど、それだけ。

それ以外は最悪っていうやつです…




1回目のシャンプーが終わり、バックヤードにいた橘先輩を呼ぼうと「今しばらくお待ちください」と、お客様の元を離れようとした時だった。





「あの~」

と、

突然お客様に引き留められた。





トイレかな?

体調悪いのかな?嫌なことをしてしまったかな…





色々な事が頭を駆け巡った。






『どうされましたか?』

「あの〜」と、言いにくそうにいうお客様。



なんだろう…

どんどん雲行きが怪しくなっていった。