「もう私自身の部屋に戻って休んでも大丈夫ですか? 今日は疲れてしまって……」




「あぁ……そうだな。今のうちに好きなだけ休むといい。一体いつ、何処で、どんな方法でお前みたいな引きこもり娘が、あの若造……いや、若頭を落としたのか知らない。だが、気を一切抜くな」




「はい……分かりました、では失礼します……」





「優羽……ま、待ってお母さんと話を……」





「今日は疲れたの……ごめんなさい」





 そう言って母親である彼女を無視し、逃げるように自室へ戻った。