流離の 時代絵巻を 読み思う
古人の 夢や いずこに。

 僅かなる 戸の隙間より 忍びたる
朝の光に 未来を託さん。

 詩人たれ 戦人たれ 若人よ
ゲーテの生き様 胸に刻みて。

 絵に託す 深きロマンと 日常を
筆持つ君に 送るこの歌。

 人知れず 心の庭に 咲き香る
出会いし君は 蓮華草かな。

 柔らかき その手にいつかの 母を見ん
心静かに 君は朗と。

 懐かしき 人に会いたる 夏の夜
思いを届けて 蛍も舞いなむ。

 勝ち飾れ 苦難を凌ぎて 栄光の
勝利の歌を 君と歌わん。

 溜息を 一つ吐くほど思い出す
静かな笑顔と 君の眼差し。