*
翌朝ゆっくりと瞼を開くと、体のだるさと下腹部の違和感を感じた。
そのだるさの正体に気づき、私は思わず自分の顔を覆った。
私は昨日蒼紫さんと……。
顔を覆った手を少しずらすと、視線の先には幸せそうに眠る蒼紫さんの姿があった。
副社長室で仕事をしている時とは違う、無防備な姿に胸がキュンと時めいた。そっと眠る蒼紫さんの頭を撫でながらキスを落とすと、「んっ……」と蒼紫さんが反応した。
いけない、起こしてしまったかしら。
菫花は蒼紫の頭を優しく撫で眠りを促そうとしたが、蒼紫さんはそのまま眠ることはなく私の手を取った。
「菫花、おはよう」
蒼紫さんが半身を起こし、唇を重ねてきた。
「おっ……おはようございます。蒼紫さん」
恥ずかしすぎて、はにかみながら答えると蒼紫さんが嬉しそうに笑った。


