不倫日和~その先にあるもの……それは溺愛でした。


 *

 翌朝ゆっくりと瞼を開くと、体のだるさと下腹部の違和感を感じた。

 そのだるさの正体に気づき、私は思わず自分の顔を覆った。

 私は昨日蒼紫さんと……。

 顔を覆った手を少しずらすと、視線の先には幸せそうに眠る蒼紫さんの姿があった。

 副社長室で仕事をしている時とは違う、無防備な姿に胸がキュンと時めいた。そっと眠る蒼紫さんの頭を撫でながらキスを落とすと、「んっ……」と蒼紫さんが反応した。

 いけない、起こしてしまったかしら。

 菫花は蒼紫の頭を優しく撫で眠りを促そうとしたが、蒼紫さんはそのまま眠ることはなく私の手を取った。

「菫花、おはよう」

 蒼紫さんが半身を起こし、唇を重ねてきた。

「おっ……おはようございます。蒼紫さん」

 恥ずかしすぎて、はにかみながら答えると蒼紫さんが嬉しそうに笑った。