不倫日和~その先にあるもの……それは溺愛でした。


 *

「副社長、本日の予定ですが……」

 菫花は本日もテキパキと仕事をこなしてくれていた。

 俺はそれを嬉しく思いながら見つめた。

「副社長、本日はこれにて仕事は終わりになりますが、どうされますか?」

「ああ……今日はもう、ゆっくりしよう」

 菫花を秘書として迎え入れてから、一ヶ月が過ぎようとしていた。元々菫花は仕事をバリバリこなすキャリアウーマンだった。ブラック企業に就職してしまったばかりに、疲弊していたようだが仕事は好きなようだ。こうして俺の秘書となってからは、楽しそうに仕事をこなしている。まさかこんなに仕事が出来るなんて、俺としては嬉しい誤算だった。

 楽しそうに仕事をする菫花を見ているのは嬉しいのだが、もう少し力を抜いて欲しいとも思う。

「菫花」

 甘く名前を呼び、囁いても仕事中の菫花は俺になびかない。他の女ならすぐに頬を染め、その体を預けてくるが、そんなことはしてこない。

「はぁーー」

「副社長、どうされましたか?」

「俺は愛されているのだろうか……」

「は?」

「ものすごく心配になるよ」

 女性に対しこのように思うのは、初めての事だ。自分が本当に愛されているのか確かめたくなるなんて。

「えっと……その……」