KISSでチェンジ!

純は呆然として下駄箱の前で棒立ちになっていた。
開け放たれた昇降口から優しい風が吹き込んできてその前髪を揺らしても気が付かない。

「純。どうした?」
少し遅れて投稿してきた良明が隣に立って声をかけてきても気が付かなかったほどの呆然っぷりだ。

「純?」

ヌッと良明が顔を寄せてきたので、ようやく純はわれに返って「ひゃっ!?」と悲鳴をあげ、咄嗟に良明から遠ざかった。

明らかにいつもと違う態度の純に良明が眉を寄せる。
「どうしたんだ? なにかあったのか?」

質問しながら靴を履き替える良明を見て、純もようやく上履きへと手をのばす。
そのときだった。

純が持っていた白い紙がヒラリと宙を待って地面に落ちた。