『…はい』



電話は笑の母親からだった


『あっ 初めまして圭くんよね…?

坂上笑の母親です』


はっ!?

なんで電話…?


『はい…初めまして…』



俺はなんで笑の母親から

電話が掛かって来たのかわからなかった



『会った事もない人に

こんな事頼むのも図々しいんだけど

笑が何か悪い事に巻き込まれないように

変な事しないように

見ててくれないかしら?

勿論ただでとは言わないわ

1ヶ月7万円でどーかしら?
あと7月にオープンする

最大級のプールの特別入場券もつける!!
どお?』



『…。』



よーするに

この母親は娘の事を信用していないんだな…



まぁ悪い話じゃないし…



『いいですよ!』



俺は軽い気持ちでこの頼みを引き受けた