(今なら、触れられる……)
緊張、それと同時に熱いものが椿の胸に込み上げて爆発しそうになっていく。目を閉じ、椿は眠って無防備な清貴の唇に顔を近付けようとした。
「んんっ……」
清貴が声を漏らし、寝返りを打つ。椿は、清貴が声を出した時に驚いて素早く体を引っ込めていたので、清貴にぶつかることはなかった。しかし、椿の胸は鼓動が早まったままである。
「私、今、何を……」
恥ずかしさが込み上げ、椿は布団の中に潜り込み、頭から布団を被った。自分がしようとしたことを考え、椿は自分自身を責めた。無理矢理相手に触れようとする行為は犯罪である。
(こんなの、私が前にモヤモヤした姫乃さんとしてることが変わらないじゃない!)
清貴に水族館で強引に迫っていた姫乃のことを椿は思い出す。梓のようにこちらを見下す笑みが頭に浮かび、胸が痛む。
その夜、椿は疲れていたというのにほとんど眠ることができなかった。
翌日、当然清貴は昨晩のことを何も知らないため、いつも通りの表情で「おはよう」と言った。それに椿は緊張を感じながら挨拶を返し、旅行二日目が幕を開ける。
緊張、それと同時に熱いものが椿の胸に込み上げて爆発しそうになっていく。目を閉じ、椿は眠って無防備な清貴の唇に顔を近付けようとした。
「んんっ……」
清貴が声を漏らし、寝返りを打つ。椿は、清貴が声を出した時に驚いて素早く体を引っ込めていたので、清貴にぶつかることはなかった。しかし、椿の胸は鼓動が早まったままである。
「私、今、何を……」
恥ずかしさが込み上げ、椿は布団の中に潜り込み、頭から布団を被った。自分がしようとしたことを考え、椿は自分自身を責めた。無理矢理相手に触れようとする行為は犯罪である。
(こんなの、私が前にモヤモヤした姫乃さんとしてることが変わらないじゃない!)
清貴に水族館で強引に迫っていた姫乃のことを椿は思い出す。梓のようにこちらを見下す笑みが頭に浮かび、胸が痛む。
その夜、椿は疲れていたというのにほとんど眠ることができなかった。
翌日、当然清貴は昨晩のことを何も知らないため、いつも通りの表情で「おはよう」と言った。それに椿は緊張を感じながら挨拶を返し、旅行二日目が幕を開ける。


