蜜月溺愛心中

「清貴さん。梓や両親たちに言った言葉は、清貴さんの本心ですか?」

清貴の顔を見るのが怖かった。しかし、目を合わせたいという気持ちから椿は恐る恐る彼の顔を見る。清貴の顔は耳まで真っ赤に染まっていた。その顔に椿は驚いてしまう。

「えっ?清貴さん?」

「……しまった。もっといい雰囲気の時に伝えるつもりだったんだが」

恥ずかしそうに清貴は頭をかく。そしてしばらくした後、覚悟を決めたかのように椿を真っ直ぐ見つめ、言った。

「俺は、椿と初めて会話をしたのはあの焼肉屋だった。でも椿を見かけたのは初めてじゃないんだ」

清貴の言葉に椿が驚く。初対面ではなかったのではと思ったことはあったものの、実際に言われると驚いてしまうのだ。

「初めて見かけたのは二年前、コンビニに昼ご飯を買いに行った時だ。そこでレジをしていたのが君だった。目の下には濃い隈があって、華奢を通り越しているほど痩せていて、心配で目が離せなかった」