冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

あちこちから
「えぇぇぇおめでとうございます・・・!!」
「ようやくですね!」
「挙式には呼んでくださぁぁい!!」と祝福の声が聞こえてくる。

裕次郎さんなんて、茶化すように口笛を吹いた。


今、何が、起きている・・・?


祝われている本人だと言うのに、完全に私は置いてけぼりになっていた。



「言ってなかったが、族の姫ってのは何も構成員のためだけのものじゃない」


ここで言葉を切り、顔を近づけた。


「総長の彼女という意味でも使われる」


「彼女」と呟き、それが私のことだと自覚した途端、頬がぶわわっと熱くなった。



「・・・初耳なんですけど」

「訊かれなかったからな」



確かにそうは訊いてない。
以前姫について尋ねたときも「構成員たちの言う姫ってなんですか」と訊いてしまったばかりに、こんな大事なことを聞きそびれていた。


いや、それよりも。
姫が総長の彼女という意味も含むなら。


──今日からお前が俺の姫だ、冴妃。


あの日のあの発言は、告白も同義じゃないですか・・・!!