冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

豹牙さんが玉座に腰を下ろして足を組んだ。顔を上げ目が合うと名が呼ばれ、集会が始まった。



「最後にお前らに言っておくことがある」



全ての報告を終えたところで、豹牙さんがそう切り出した。

もうお開きかと思っていたので僅かに戸惑う。



「冴妃」

「はい」



近くに来いと顎で言われたので傍に寄ると──腰にグイッと手を回された。


「え、わ、豹牙さん・・・!?」


そのままバランスを崩し、豹牙さんの膝に乗ってしまった。
やらかした、と血の気が引く。

構成員たちもこの状況を唖然と見ている。


「っごめんなさい豹牙さん」


急いで離れようとしたが、何故か強く抱き寄せられて叶わない。