冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

私はいつの間にかステキな人たちに囲まれていたんだ。

幸せってこういうものを言うんでしょうね、と胸をいっぱいにしながらそう思った。






今日は定期集会の日。

乾いた風が葉を散らす音が窓越しに聞こえるほど静かな大広間で、豹牙さんがいらっしゃるのを待つ。

【堕天】を倒した後も私たちはこうして週に一度集まっていた。学園に変わりがないか確認したりやらかした人が怒られたりする。

以前に比べて話す内容の重要度が低くなったが、それでもサボる人がいないのは、皆一様に豹牙さんに憧れているから。幹部以外は滅多に豹牙さんに会えませんし。


不意に空気が一変するのを感じた。

一場の緊張感が急激に高まる。


「「「お疲れ様です、総長!!!」」」


野太い声を裂くように、豹牙さんの冷たさが場を掌握していく。


私はこの瞬間が好きだ。

心がキュッと引き締まり、これからも頑張ろうと思えるから。