冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


「裕次郎さん」

「ん?」


裕次郎さんが近づいてきたところでひょいっと乗り移る。裕次郎さんは驚きつつも、しっかりと抱えてくれた。


「冴妃がひっついてくるの珍し。豹牙に虐められた〜?」

「まさか」


【黎明】医療班班長・裕次郎。

本名・如月(きさらぎ)裕次郎。

センター分けにされた泡藤色の髪と月明かりのように黄色い瞳と丸眼鏡が特徴の高校3年生。

両親が医者で、裕次郎さんは如月総合病院の時期医院長でもある。

男兄弟ばかりの中育ったからか妹が欲しかったらしく、私のことを妹のように可愛がってくる人。



「浬」と今度は茶化しに近づいて来た浬の首に巻き付いた。浬は呆れながら背中をポンポンと叩く。


「どうした急に。甘えん坊か?」

「子ども扱いはやめてください」


【黎明】親衛隊隊長・浬。

本名・風間(かざま)浬。

カスタードクリームような黄色の髪と黄緑色のタレ目。前髪上げてるのが特徴の高校2年生。

機械業界の会社──有限会社KAZAMA代表取締役社長の息子で次男。兄と後継者争いをする気はなく、自身で起業するつもりらしい。

こういうの便利アイテムが欲しいと強請ったら文句を言いつつ、誕生日プレゼントと称して作ってくれる人。