冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

私たちはそういう風にできているから。


甘えるように豹牙さんの首に腕を絡めて引き寄せた。



「考えるも何も、私の答えは最初からひとつですよ」



それは貴方もでしょう?と目を細めると返事の代わりにキスを落とされた。

両思いになって初めてするキス。
それは今までのものと比べものにならないほど甘くて、多幸感に包まれた。


しばらく余韻に浸ったあと、豹牙さんが手の甲で頬に触れた。



「そういえば、家族がいなくなったと言ったな」

「はい」

「確かに血の繋がった家族はいなくなったかもしれないが、似たような奴らならいるだろ」

「え?」



目を見開くと同時に、豹牙さんに横に抱き上げられた。


「っ豹牙さん・・・!?」


私の動揺をよそに豹牙さんがドアノブに手をかけた。