冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


「養子にするってことですか」

「正気か」

「冗談です」



今このタイミングでそんなことを言うなんて、豹牙さんが何を言いたいのかは明らかだ。

それを分かってるからついつい話を逸らしたくなった。


私たちはさっき気持ちを確かめ合ったばかりなのに、なのに・・・。


耳まで真っ赤にして悶える私を豹牙さんがクスッと笑った。



「正式なのはまた改まってするから、考えとけよ」



豹牙さんがあまりに幸せそうに言うものだから、胸が熱くなるのを感じた。


世間は高校生が結婚の話に触れるなんて軽率で愚かだと嗤うだろう。

誰も本気になんてしない。
バカップルが愛を囁く常套句。


でも私たちはその未来がくると確信している。

お互い以外を好きになるなんてありえない。