冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


──あぁ、そうか。

両親にとって私はどこまでいっても「守るべき子供」のままなんだ。


『昨日のこと気に食わないからそんなこと言ってるのか!?子供じみたワガママ言ってないで帰ってこい!!!』


だから私の意見なんて「子供のわがまま」として大して相手にしないんだ。


両親の中で私が「一人の人」になるまで、一体何年かかるだろうか?

それとも親子である限り、両親の中で私は「子供」のままで、一生「一人の人」として向き合ってくれないのだろうか?


私にはその時間が惜しい。

傷ついてでも分かり合いたいと思うほど、私は両親に愛着がないんだ。

こんな私を世間は冷たい人や親不孝者だと称すだろう。

でも豹牙さんは──【黎明】は理解してくれるって知ってるから、いい。

全人類から理解してもらおうだなんて、それこそ傲慢だ。


「ですから──」


日本の法律上、実親と縁を切ることは出来ない。

だから、



「私が18歳になったら、分籍します」



私が本気なんだと理解させるためにこの選択をとる。