冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる



だがその分離れていく人も多かった。


俺との差に耐えきれなくなるのだ。

俺は生まれつき勉強も運動も人並み以上にできたから。

そんな俺をガチ勢と揶揄する奴もいた。


くだらない。

俺に追いつこうと努力もしないで喚いている奴なんて、どう足掻いても大成はずがない。


そういう連中を無視して好きにやっていると、最後には決まって俺を陥落させようとする狐のような女ばかりが残った。

無駄に甘ったるい匂いをまとい、痴女のように肌を露出した服で身体をくねらせる様が気持ち悪い。

上の人間に抱かれることで自身の価値を高めていく姿勢も、俺の感情を利用して隣に並ぼうとする姿勢も全部全部嫌いだ。


だが、冴妃は違った。


俺を落とすことで俺と同じ場所に立とうとしていない。

あくまで俺は俺、冴妃は冴妃のまま、自身の能力を向上することで俺と同じところに来ようとしている。