冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

【豹牙side】


「どうやってあんなの見つけたの?」


【堕天】との最終決戦のあの日、俺に敗れた城ヶ崎悟がそう零した。

奴の視線は疲れて倒んだ冴妃に注がれている。

それが不快だったからわざと見えないように立つと、奴はうんざりした様子で俺に顔を向けた。



「で、何とか答えたらどうよ」

「俺が知るか。勝手にやって来たんだよ」

「何それ・・・。あー、ずりぃ」



奴は大の字に地面に倒れて「やってらんねー」と天を仰いだ。それと同時にほんの僅かばかりの砂埃が舞う。



「ああいうのがいたら俺も退屈しなかったんだろうな」

「さぁな。どう足掻いてもお前はお前だろ」

「はっ、言えてる」



城ヶ崎悟は諦めにも似た笑みを浮かべた。


誰にも話したことはないが、俺たちにはある共通点がある。