というのも自室に戻ろうとした私を豹牙さんが引き止めたのだ。
「泊まってけ。1人にしたらまた余計なこと考えるだろ」って。
最初は考えることも大事じゃないのかと思ったが、夜が更けるにつれ、なんで豹牙さんがそう言ったのか分かってきた。
さっき塞がったはずの傷がジクジクと痛み始めたから。
今日逃げたところでなんの意味もなかったんじゃないかって。
また両親が来ればどうせ同じことを繰り返すって。
今気にしても仕方のないことが脳裏に浮かんでは消えていく。
・・・・・・ちょっと頭痛い。
「冴妃」
私の靄(もや)がかった思考に割って入ったのは、豹牙さんの凛とした声だった。
ぐっと腰を抱き寄せられると、豹牙さんの温もりをより近くで感じた。
あぁそうだ。
私は今豹牙さんの腕に包まれてるんだ。
それを改めて実感すると、強ばっていた力が抜けて身体がベッドに沈んだ。
豹牙さんは凄いな。
私は何も言っていないのに、心の不調に気づいて安心させてくださる。
「泊まってけ。1人にしたらまた余計なこと考えるだろ」って。
最初は考えることも大事じゃないのかと思ったが、夜が更けるにつれ、なんで豹牙さんがそう言ったのか分かってきた。
さっき塞がったはずの傷がジクジクと痛み始めたから。
今日逃げたところでなんの意味もなかったんじゃないかって。
また両親が来ればどうせ同じことを繰り返すって。
今気にしても仕方のないことが脳裏に浮かんでは消えていく。
・・・・・・ちょっと頭痛い。
「冴妃」
私の靄(もや)がかった思考に割って入ったのは、豹牙さんの凛とした声だった。
ぐっと腰を抱き寄せられると、豹牙さんの温もりをより近くで感じた。
あぁそうだ。
私は今豹牙さんの腕に包まれてるんだ。
それを改めて実感すると、強ばっていた力が抜けて身体がベッドに沈んだ。
豹牙さんは凄いな。
私は何も言っていないのに、心の不調に気づいて安心させてくださる。



