冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


「お前、俺に懐きすぎだろ」



呆れるような口ぶりとは裏腹に、瞳からは愉悦が感じられる。



「ええ。貴方にだけこうなんです」



肯定すると、豹牙さんが私の頬に手を伸ばした。

それにすりっと頬ずりする。



「お前の甘え方って猫みたいだよな」

「【堕天】に『豹牙の飼い猫』って異名を付けられるぐらいですからね」

「あぁ、そういえばそうだったな」



豹牙さんの懐かしむような言い方が面白くて、一拍空けて笑った。

そしたら豹牙さんも微かに口角を上げて。

それで。

どちらともなく、また、食事を再開した。








今夜は豹牙さんの腕の中で寝ることになった。