冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

豹牙さんはよろめいた私を抱きとめ、ビーズクッションへと運び、腰を下ろした。

豹牙さんの膝の座り心地は決して良くはなかったけれど、どんな場所よりも居心地が良かった。


服越しに伝わってくる体温が、陽だまりのように暖かくて。心が和らいでいく。


雪解け水のように流れてくる涙を手の甲で受け止めながら、豹牙さんの肩に頭を預けた。

豹牙さんは幼子をあやす様に私の背中をぽん、ぽん、と叩いた。


お互い何も喋らない時間が流れた。


この静寂すらも、私を落ち着かせていく──。


しばらく経って涙がほとんど止まった頃、豹牙さんを見上げながらふとした疑問を零した。



「豹牙さん。私ってどんな人ですか?貴方から、どう見えてますか・・・?」



それぐらい自分でもよく分かってるだろと言われるかもしれない。

でも貴方の口から聞きたかった。

貴方はずっと傍で見守ってくれた人だから。



「お前は──なかなかぶっ飛んでる奴だと思う」

「えっ」