冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


「あぁ、そうそう。冬休みいつ帰ってくるの?返信なくて心配だったし、夏休みも会えなかったから来てみたの」

「・・・・そう。冬休み、は26日からだけど──」

「じゃあ27から29日の2泊3日にしようか。その方がゆったり出来ていいでしょ?」



私の言葉を遮って予定を決める母親。

豹牙さんだったら絶対に最後まで聞いてくれるのに。



「・・・そのことだけど、ごめん。やっぱり旅行には行きたくない」

「・・・・・え?」



泣きそうな母を真っ直ぐ見据える。



「本当はずっと、憂鬱だったの」



家族旅行という単語を聞いただけで喉に手を突っ込まれたかのような吐き気がするの、ずっと、ずっと前から。



「なんで・・・?なんでそんなこと言うの・・・?ママは冴妃ちゃんが喜ぶと思って色々と連れて行ってあげたのに・・・!それにお兄ちゃんは来年受験生だから今のうちに行っておかないともうママと出かけてくれなくなるでしょう?!だから、ねっ?ワガママ言わないで!」



我儘・・・。