冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

こんなこと言ったところで意味ないと分かっていても、口を挟まずにはいられなかった。


「でも長さが違うなんてだらしなく見えちゃうよ?周りの子に変って思われるかも」

「そうだぞ不良みたいだ」

「変って思ってるのは2人なんじゃないの?」



手も、震える。



「私は冴妃ちゃんのためを思って言ってるのよ」



──あぁ、やっぱり。

悔しさもあまりグッ、と唇を噛んだ。


案の定両親は私の話に耳を傾けてくれない。
私が気に入ってると言っても、否定して髪を切るよう誘導してくる。



「・・・ところで、なんでここに来たの?」


できることなら今すぐ家に──榊館に帰りたい。

でも2人がここに来た目的を知らずに放置するのは不安だから、無理やり声を絞り出した。