冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

正直かなりしんどかったし、時には自身の限界を知るために無理して倒れたこともあったが、それでも必死に食らいついた。


豹牙さんは使えないと判断したら誰だろうと容赦なく切り捨てるから。


あぁ、なんて冷徹な方だろう。

だがそれでいい。

豹牙さんのように上に立つ者が、下の者──私の気持ちを慮る必要なんてない。


それができるからこそ、豹牙さんは我らが総長なんだ。


──私も、豹牙さんのように強い人なりたい。


その想いと共にがむしゃらに努力した。

こうした私の頑張りは周りからの称賛となって返ってきて、私が憧れだと、部下になりたいと言う人も現れた。

ここには私を認めてくれる人がたくさんいる。
豹牙さん、裕次郎さん、浬、賢人、そして構成員たち・・・。


誰にも肯定されなかった『私』はもういない。


【黎明】で過ごした日々は私にとって宝物だ。

だって彼らのおかげで私は『私』を形取ることができたのだから。