"執着"。
母親はそれが悪いことかのように口にしたが、私には理解できなかった。
行きたい学校に執着するのは当然じゃないだろうか。
それを言うなら両親だって国立の中学に執着しすぎだ。
だがそう反論する前に、父親が母親を宥めだし、お開きとなった。
その後日、勝手に出願されそうになっていたから、願書を全て破り捨てた。
そのことに関して父親にまた「勝手に書類を破くなんてお前の頭はおかしい」と言ってきたが、それを言うなら自分はどうだろう。
娘に内緒で娘の願書を出そうとした両親は、果たして正常と言えるのか。
また新たな疑問が湧いたけれど口にしなかった。
だって両親は私の求める答えを持っていないから。
その後何日もかけて説得し、私──正確には『一条冴妃』──に嫌われたくない父親が先に折れ、それでも尚反対する母親を父親が宥めて事態は収拾した。
落ち着いたところで私は本格的に受験勉強を始めた。
私立京極学園は首席で居続ける限り学費が免除されるという。
母親はそれが悪いことかのように口にしたが、私には理解できなかった。
行きたい学校に執着するのは当然じゃないだろうか。
それを言うなら両親だって国立の中学に執着しすぎだ。
だがそう反論する前に、父親が母親を宥めだし、お開きとなった。
その後日、勝手に出願されそうになっていたから、願書を全て破り捨てた。
そのことに関して父親にまた「勝手に書類を破くなんてお前の頭はおかしい」と言ってきたが、それを言うなら自分はどうだろう。
娘に内緒で娘の願書を出そうとした両親は、果たして正常と言えるのか。
また新たな疑問が湧いたけれど口にしなかった。
だって両親は私の求める答えを持っていないから。
その後何日もかけて説得し、私──正確には『一条冴妃』──に嫌われたくない父親が先に折れ、それでも尚反対する母親を父親が宥めて事態は収拾した。
落ち着いたところで私は本格的に受験勉強を始めた。
私立京極学園は首席で居続ける限り学費が免除されるという。



