冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる




「私の進学先なんだから、私が決めるよ」



凛として告げると、両親は慌てたように付け加えた。



「いや、反対してるわけじゃなくて、ただ心配してるだけで」

「そうそう。冴妃ちゃんの好きに決めていいの。でもね──」



反対してるわけじゃない、私の好きにしていいと言う口で、またつらつらとデメリットを挙げていく両親。

矛盾している。

同じような会話がループして気が狂いそうだ。


結局は両親の思い通りの答えを言わせたいのだろう。

そして自分で言ったのだから、自分が好きで選択したのだと洗脳でもするつもりか。


吐き気がしてここから離れたくなったが、今逃げたら豹牙さんに二度と会えなくなる気がして。
何度繰り返そうとも、私は意見を曲げなかった。


挙句の果てには
「冴妃ちゃんは京極学園に執着してるだけでしょう!?」
と母親がヒステリックに泣き叫んだ。