「なら俺のところはどうだ」
「え、貴方の?」
「私立京極学園。知ってるか?」
「えぇ、名前ぐらいは」
確か全寮制の中高一貫校だ。
有名人や企業の社長などを多く輩出していると聞いたことがある。
「そこ、成績さえ良けりゃ授業サボっても文句言われないし、何しようとそのことが外部に漏れることもないから結構自由だぞ。──それこそ暴走族が蔓延ってもな」
「ぼ、暴走族!?」
驚きすぎて声が上擦ってしまった。
暴走族って集団でバイクに乗って街を闊歩する、あの?
「え、じゃあまさか貴方も?」
「まぁそうなんじゃね」
明言はしなかったがこれは肯定と同じだ。
拳よりもお金で殴ってきそうな人が不良・・・?
訝しがりながら改めて彼を見ると、さっきまで泣いていて気づかなかったが、とても端正な顔立ちをされていた。



