冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

そもそも何で私が一方的に責められなきゃダメなの?


ねぇ、なんで────。



「貸せ。そんなノート捨ててやる!!」

「っやめて!!!!!」



乱暴にノートを持った父親の動きを、ノートの反対側を掴んで食い止める。

力で勝てないのは分かっていたが、抵抗せずにはいられなかった。


だってこれは私の傷であり命綱だから。

これは然るべきときに然るべき人に見せるもの。

今の両親に見せるものじゃない。


私の話を聞いてくれない人になんて、絶対に見せたくない・・・────!



「っ、お前は頭おかしいのか!!」



なかなかノートを手放さない私に痺れを切らした父がそう吐き捨てた。



「もういい、勝手にしろ」



父親がノートをパッと手放したせいで、勢い余ってテーブルに顎をぶつけた。


そんな私には目もくれず、父親は2階に上がってき、母親はその後を追った。