冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


ねぇ、誰か教えてよ。



その日の夜、担任から電話で事情を聞いた両親は私をリビングに呼びつけた。


「たかがノートのためにクラスメイトを怪我させるなんて・・・!」

「それはっ」

「なんでみんなと仲良く出来ないの・・・!?」


頭ごなしに叱る父親とヒステリックに泣く母親。
そしてそれを離れたところから楽しそうに伺う兄。


誰も私の言い分に聞こうとしない。


・・・正直どうでもいいんだろうな。

両親にとって大事なのは私の事情ではなく、私がクラスで問題を起こしたという客観的事実。

父親は政治家を務めていることから、選挙に影響しないようにするために、昔から荒波を立てるな、人様に迷惑をかけるな、と世間からの目を常に気にしているのだ。


でも今回先にノートを奪ったのはあっちだよ。

それでも私は笑顔を張りつけて穏便に済ませないといけなかったの?