冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる



「兄妹だからに決まってるでしょ。そんな当たり前のこと聞かないで」



当たり前?どこが?兄妹だからってなんで仲良くしないといけないの?

血の繋がりがあったって一人の人だよ。
合う合わないがあるでしょ。

もし「血の繋がりがある=仲良し」なら児童虐待は起きないんじゃないの?

どういうこと?分からないよ。


新たな疑問がたくさん湧いたけど、これ以上何を言っても無駄なことだけは分かったから口を噤んだ。


どうして私の言葉はいつも他の人にとって軽くて真剣に受け止めてくれないんだろう。
どうしたら誰かに分かってもらえるんだろう。


いっそのこと暴力を振るわれた方が楽だった。
痣として跡が残ることで、私の痛みを理解してくれると思ったから。


でもそんなのはただの妄想に過ぎず、現実に目に見えないものに縛られ続けるだけの日々。


そしてそれは私が小学6年生になるとより悪化した。


だがされるがままで終わるほど、私は従順ではなかった。