冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

また、ことある事に「冴妃ちゃんは真面目だから〜。ねぇ?」と嫌味ったらしく言われることもあった。


──あの頃の私はあまりにも愚直だったから、「やめて」と言えばみんな辞めてくれると思った。


それなのに「こんなことぐらいで何怒ってるの?」と更に笑われることとなった。
私が眉を顰めるだけで「あれ?怒った?すぐキレるじゃん。冴妃ちゃん心狭〜い」と口々に言われた。


その度に私の言葉はなんの力も持たないのだと失望させられた。



そして何より私を苦しめたのは──年子の兄の存在だった。

私とは違い、小学生受験に受かったアレは私のことを常に下に見てきたのだ。


──お前バカだなぁ?


文字で表せばちっぽけなこと。

でも、毎日。


──うっざ。


毎日毎日毎日毎日毎日。