冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

だって毎日詰られたから。
原因は私の髪色と格好のせいだろう。

母方の曾祖母から隔世遺伝した白髪(はくはつ)は同級生たちにとって恰好(かっこう)の的だった。

「ババア」だと「おばあさんみたい」だと何回言われたか。

更に母親の趣味であるガーリーな服装をしていることから「ロリババア」「自分の歳を考えたら」と影で言われていた。


本当に、くだらない。


でも私自身も服装が浮いているとは思っていた。

だって猫目で冷たい印象がある私の顔と可愛いの権化のような服はどう考えてもミスマッチだったから。

それでも「私に似合ってないから着たくない」という感情論を母親は聞き入れてくれなかった。


要は私に似合っているか否かはどうでも良くて、"娘"に自分好みの服を着せたかっただけなんだと思う。
まるで人形遊びをする女児のように。


だが私が詰られた原因はそれだけではなかった。

学年が上がるにつれ広まった、
真面目に取り組むよりも少し手を抜いたり悪さをするのがかっこよくて"普通"だという風潮と、
毎日塾に通わされている私の相性が最悪だったため、
周りから「ガリ勉」だと馬鹿にされたのだ。