返ってきたのは見慣れた羨望の眼差しだった。
贅沢・・・?愛・・・・・・?
何故私の悩みがそう表現されるのか、意味が分からなかった。
愛されてるなら、何されてもいいの?
与えられる物を全部有難がらないといけないの?
母親の趣味の服を着て
父親が買ってきた胸焼けするほど甘いケーキを食べて
母親が決めた家族旅行に行くのを、
全部。
その中に欲しいものなんて、何一つないのに。
甘やかされて愛されている贅沢者の私は、両親が用意した窮屈で酸素の薄い世界で、ずっと、生きていかないといけないの・・・──?
次第に家族と同じ空間にいると言うだけで苦痛を感じるようになった。
そして塾に行くのも億劫になった。
毎日息が詰まりそうだった。
だからといって小学校に行くのも嫌だった。



