冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


そのはしたない格好に羞恥心を覚え抵抗するも、微動だにできない。



「冴妃、よく覚えておけよ。俺は存外──」



私に見せつけるように、太ももに唇を寄せる。



「独占欲が強い」



ちゅく、という深みのあるリップ音とともに感じた痛みは、赤い所有印となって現れた。


あぁ、そっか。
なんで豹牙さんの嫉妬が嬉しいのか分かった。

それだけ私のことが好きだって実感するからだ。


豹牙さんの瞳にはもう、青い炎も苛立ちもなかった。
あるのはただ、私への恋情だけ。


互いに惹かれ合うように、自然と唇が重なった。

それから角度を変えながら何度も啄まれて。



「〜〜っ、豹牙さ、」



ハーバルノートの香りと、回数を重ねるごとに深くなるそれのせいで頭がクラクラする。