小さく漏れた悲鳴とともに、彼女の心が折れる音がした。
そんな気がした。
「っ、ご、ごめんなさい。ゆ、許してください・・・」
奥歯をガタガタと震わせながら懇願する様が見るに堪えなかったので、「もういい。連れて行け」と構成員たちに指示を出したとき。
「わ、わたしは・・・わたしは、どうすればよかったんですか・・・・・・?」
環あやなが口を開いた。
話に割って入ったと言うより、無意識に滑り落ちたという表現の方が近い。
彼女は今混乱しているのだ。
「み、みんなに裏切られたわたしを、せ、せっかく悟さんが拾ってくれたのに、やられちゃって、何で。何で・・・何でわたしだけ」
縄に縛られているせいで涙を拭うことも出来ず、ただただ気持ちを吐露していく彼女を見て、迷子の子供のようだと感じた。



