冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる

まだ体力が余っている【黎明】の構成員たちは後処理を行っており、怪我を負った者は裕次郎さん率いる医療班に治療されている。

豹牙さんと賢人は今後の予定をお話中。

あ。今目が合った。


「冴妃」

「はい」


私が起きたことに気づいた豹牙さんに呼ばれ、そばに行くと、豹牙さんは足元にいる人たちを顎でしゃくった。



「コイツらの処分はお前が決めろ。退学にするなり社会的に抹消するなり好きにしていい」



豹牙さんが指す方向に視線を落とすと、
怯えている環あやなと
反抗的な目をしている齋藤香菜子、
そしてボコボコにされて気絶している城ヶ崎武が縄に縛られ横たわっていた。

3人とも少なからず憔悴している。

それらの存在を認識すると、どうしようもなく心が冷めた。



「・・・・・・別に。全員取るに足らないので、私の視界に入らないところで勝手に生きればいいと思います」



端的に言うと「どうでもいい」。
私が直接手を下すまでもない。