冷徹な総長様がただの幹部(私)を溺愛してくる


一連の流れを振り返っていると、上から声が降ってきた。


「地べたで寝るとか行儀わりーよ」


浬か。
浬の髪色は城ヶ崎兄弟と似ていて紛らわしいんですよね。本人には絶対言いませんけど。


そうぼんやりと思いながら視界に入った黄色に眉をひそめて口を開ける。


「・・・寝てません。起きてます」

「俺は体勢の話をしてるんだよ」


浬の話を聞き流しながら起き上がり、周囲に目をやった。


【堕天】の幹部らは縄に縛られ、構成員たちは雑に積み上げられている。

城ヶ崎武が座っていた玉座は崩落。
ただのガラクタへと成り下がり、私が押し倒されたソファーは見るも無惨な有様で転がっている。

まさに壊滅状態だ。


「随分派手にやりましたね」

「まぁ久々だったから、つい」


つい、でこうなるものなのか。人の山なんて初めて見た。