「・・・構成員たちの教育がなってませんね」
当の本人である総長が怒っていないのに、下っ端の構成員が怒ってどうする。
「ンだとてめぇ。自分が今どんな立場なのか分かってんのか!?あ!?」
「分かってるからこそですよ」
声を荒らげた構成員ではなく、城ヶ崎武を見て断言した。
私は【堕天】に入ってくれとお願いされている立場だ。
決定権がこちらにある以上、私が下手に出る必要なんてない。
「・・・確かにこの女の言う通りだな。その手を離せ」
「っで、ですか」
「口答えするのか?」
「い、いや、すみません・・・」
ヤツの指示で頭の押さえつけはなくなったが、手は依然として縛られたまま。
これもどうにかしろと目で訴えてもヤツは肩をすくめるだけだった。
「俺はお前に提案してる立場だけど、お前はそれに乗る気ないんだろ?」



